NAPSZALLTA 日没
2019 年 3 月 18 日 月曜日原題ナプスザルタ、邦題サンセット。
久々に凄い映画を観ました。監督は前回「サウルの息子」を撮った
ネメシュ・ラースロー。「サウルの息子」は観ていないです。事映
画に関しては、アウシュビッツ物は、もう見る気が無いのです。来
る「1984」に備えて個人の尊厳の崩壊は、注視していますが・・・。
だから、単焦点のレンズを使っての映像は新鮮でした。観客として
ストーリーを追うと判らないです。イリスそのものになったら自分が
何者なのか判ります。最後に普通のレンズで塹壕の長回しが続いてあ
る人物が現れます。いやーすんごい映画です。これほどの映画を観た
のはいつ以来でしょう?昔上流階級は日傘を差していました。時代が
変わって、つばの広い帽子が上流階級の女性の身だしなみになります。
日が沈むと帽子は用済みです。第一次世界大戦の端緒となるサラエボ
事件?。この映画を観る2日前にニュージーランドでオーストラリア
の白人青年がイスラム教のモスクを襲撃しました。昔のテロと逆転し
ている。世界の予兆を見事に暗示している。個人に時代が現れながら、
それらの一人一人が時代を作って行く。世界は常に我々のモノなのです。