ふくおか食べる通信 ぬか炊き

2019 年 1 月 25 日 金曜日

去年梶原編集長が次回の食べる通信は、ぬか炊きだと教えて頂いた時から

少し興奮している私がおりました。「ぬか炊き」殆んどの方は知らないと

思います。文字通りぬか漬けのぬかで炊くのです。青魚を醤油と砂糖みり

んで炊くのですが、仕上げ前にぬかを入れて炊きます。魚にぬかの味が着

く訳ではありません。ぬかに醤油と砂糖みりんと魚のだしが着くのです。

そのだしが染み込んだぬかと魚を一緒に口中に投入してすかさず白い熱々

のご飯を頬張ります。世界で一番美味い食事がこれです。魚が無くなって

もぬかだけでもう一膳食べれます。生まれて初めて食べた時は、ご飯が無

くなって、皿に残ったぬかを舐めて、頭叩かれていましたから。一応、小

笠原流の作法の厳しい家でしたがそんな事をきれいさっぱり忘れさせてし

まう味なのです。小倉の伝統料理です。明日は、作ってみようかな思いま

す。おばあちゃんを思い出しながら。

上へ