シェイプ・オブ・ウォーター

2018 年 3 月 3 日 土曜日

これは少し前に予告を見ていたのですが、あまり興味が無く観るつも

りは無かったのですが、前日に電車に乗ったら「スリー・ビルボード」

と「シェイプ・オブ・ウォーター」どちらがアカデミー賞取るかなどと

謳っていたのでつい騙されてしまいました。アカデミー賞取ったからと

云ってあまり面白かった試しはなかったのですが、スリービルボードが

結構面白かったので、あれの上を行くのかなと考えたのです。年を取る

と心の琴線の張りが失われるのか、何を見ても響かない。基本、驚きが

無い。お年を召した方でいつもニコニコで感情豊かに人生を謳歌されて

いるご様子を拝見しながら見習わなくてはと考える自分が居るのと同時

にとても恣意的に取捨選択している興味の対象をあざといとも考える。

どちらかと云うと矛盾や不正や偽りなどに目が向きやすい己が性分を持

て余しもします。さて映画の話。時は1960年前後。釜山の従軍から

13年と云う言葉が在ったので大体それぐらい。あの時代のデザインは

それなりに大好きで冒頭10分ぐらいで子猫じゃないけど後ろ首捕まえ

られて映画の世界に連れて行かれます。しかし物語の整合性が・・・。

異婚譚で収めるには他の要素を入れ過ぎだし、神話と云うには散らかり

すぎ。神話と云うと最近少しこの傾向は強いなと感じます。AIの時代に

人類は新たな神話を必要としている部分はあります。しかしあまり硬く

考えなくても楽しい要素は一杯あるので、それなりに面白い。私は、娯

楽派と云うより社会派物が好きなのでスリービルボードの方になびくが

トランプを忖度したらシェイプかも知れません。古き良きアメリカの時

代が良く描けています。

上へ