東京紙販売量推移

2018 年 1 月 30 日 火曜日

赤字が去年2017年の上質紙の出荷額です。一番上の水色が2013年です。

2011年、2012年は、震災の影響などで印刷関連を含めて景気は低迷して

いました。2013年9月が東京オリンピックの決定した月。上質紙は頁物、

文具などで使われます。電子書籍と本離れの影響が見えます。

2013年から2017年は83%に下落。

A2コートは一般的なコートでパンフレットやチラシ、ページもので使用します。

5年間で82%に下落。

A3コートは輪転機などで使われる用紙です。こちらの主な使い道は新聞広告。

ヤマダ電機が新聞広告しなくなって、最近はユニクロも薄いのがちょっと入る

だけ。こちらの下落率が一番大きくて80%です。WEBやスマホの影響を一番

受けているのがここですね。

微塗工紙は雑誌でしょうか?13年から14年がガクンと落ちていますがそれ

以降は、微減になっています。ここはイニュニックがとても推奨している用紙群

です。水色から緑の折れ線グラフが極端に下がった感じがしますがここは

やはり2011年、12年の停まっていた分の復活と紙の見直しの再盛り

上がりが在った様に思います。上質やコートより手触り感のある嵩高微塗

工紙への支持。特に石巻工場でb7トラネクストが復興の狼煙を上げたのが

2013年だったように記憶しています。しかし14年までは続きませんでした。

2013年から2017年で84%に。

マニラボールの出荷額はさほど変わりは無いように見えます。

2013年から17年で98%です。これらの紙は何に使われるのかと云いますと

商品パッケージの箱です。薬の箱、おもちゃの箱、商品の箱。少し高価な物は

箱に入っている。つまり小物は売れているということですね。爆買いの対象商品群

に使われているのでしょうか?

コート白ボール。こちらも商品パッケージで使われるもの。ほとんど変わらずの

100%です。対前年比では102%と伸びています。

カラークラフト、チップボールは、我々印刷業には関係ない工業用加工紙

などですのでどの辺で使われているのか知りません。

コートとチップボールを合紙して商品パッケージに使うというやり方があり

ましたがコートボールの厚紙が簡単に刷れるようになったせいでこちらの

需要が減ったのかもしれません。87%になっています。


上へ