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ドキドキ 青森のカジカ編

2017 年 7 月 3 日 月曜日

先週、築地の有次に包丁研ぎに出しておいたのを取りに行ったついでに店を

ひやかしていたら、ある店の陳列台の奥の方、氷の上にカジカが1500円で

有ったのでした。35センチぐらいの3.4キロありそうな魚体。顔は見るからに

恐ろしい異形です。どうやって食べるのですか?と聞くと鍋や煮つけが旨いと

云います。かみさんは、「やめろ」と袖を引っ張ります。逡巡を見て取ったのか、

「1000円にするから持って行ってよ」と新聞紙で包み始めます。こうなったら

逃げるわけにはいきません。腹を決めました。夜、冷蔵庫から出して、新聞紙を

剥がしたら、皮が溶け始めていました。まな板の上でご対面、歯並びどうかと

口を明けようしたけど、もし生きていて齧り付かれたら、大変です。コモドドラ

ゴンの様なご面相、エイヤッと覚悟を決めてひっくり返して、みぞおちに

出刃を突き立てます。へっぴり腰のおっかなびっくり、普通の魚は出来るの

ですよ。どんなはらわたが出てくるのか、恐怖が頂点に達した瞬間、喉元から

肛門まで包丁が通りました。鮮やかなオレンジ色の肝臓、白い粒粒の子を

持っています。原色の内臓の美しさにうっとりしながら、腑分けるのでした。

外側爛れて、崩れそうな外見と内面の美しさの対比。遠い昔、蛙の腹に

メスを突き立てた、ドキドキが甦って来ました。煮つけで食べましたが、

淡白で美味しい。カサゴの様な味。幾つになっても初めては面白い。

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