DUSSELDORF 2016 DRUPA

2016 年 5 月 27 日 金曜日

今年の春先からティモシー・スナイダ―の「ブラッドランド」を読んでいました。

ヒトラーとスターリンが行った大量虐殺の事実を克明に描いた本です。

ヒトラーとスターリンは、ウクライナ、ベラルーシ、ポーランドに跨った一帯で

1400万人もの非戦闘員を殺害しました。スターリンはウクライナの農民から

種もみまでのすべての作物を取り上げて一冬で300万人もの餓死者を出して

います。ナチスの軍隊もやはり農民から食べ物を取り上げたり、移住の名目で

市民を集めて金目のものを取り上げて、崖の淵に立たせて銃殺しています。

そのような、この辺一帯で行われた大量虐殺の実態を丹念に暴き出したものです。

カチンの森やスターリンの粛清等微々たるものです。レニングラードの北のほうで

捕えたソ連兵を原っぱの鉄条網の囲いを中に押し込めて捕虜収容所と云いながら

食料を与えないで餓死させる。冬の話です。

来週ドイツで印刷機材展があります。ちょっと見てきます。

「北安曇」松本孝一写真展

2016 年 5 月 27 日 金曜日

イニュニックの写真部門のホープ、松本君の写真展が来週から

始まります。雪深い北安曇の夜を撮った作品です。

山谷さんは赤外線カメラで撮っていますが松本君は露光で写しています。

太陽の光は何でも露わにしすぎているそうです。

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サードディストリクトギャラリー

2016年5月31日(火)~6月12日(日)

OPEN:13:00~20:00

東京都新宿区新宿3-8-9新宿Qビル4F

TEL:03-5269-5230

www.3rddg.com

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闇夜の中で

2016 年 5 月 27 日 金曜日

夜10時ごろ、アイポッドで音楽を聞きながら歩いていると女性の話し声と笑い声が

時々聞こえるのです。雑司ヶ谷霊園の中です。後ろを振り返っても誰もいません。

しばらく、歩いているとまた微かな話し声と笑い声が聞こえるのです。

いよいよ出たなと思っていたのですが、家に近づいてもまだついてきます。

明るい街に戻ってきてなんとなくアイポッドを見ると、ヴィレッジヴァンガードの

ジャズライブだったのです。マイクの近くに座った御婦人二人が演奏そっちのけで

ひそひそ声で喋っていたのですね。曲は確認しませんでした。それから少しあと

少し気になってどの曲か探したのですが、判らないのです。ご婦人お二人のささ

やきと笑い声が入った曲を見つけられないのでした。墓場の緊張が聴覚を高めて

くれていたのだと思います。

参っちゃった時やムシャクシャするときは、少し遠回りして、雑司ヶ谷霊園の中を

歩いて帰ることがありました。ネット印刷を始めて急に仕事が増えてきてそれぞれの

分担がうまく回らなかったりミスが続いた時は、落ち込んで憂鬱になったりします。

そのような時は、もっとストレスを掛けるわけです。若いころは良くプールに泳ぎに

行っていました。泳いで泳いでへとへとになるまで泳ぐのです。すると大抵どうでも

良くなります。上手くいかなかったり、袋小路入り込んだ時には、簡単には気分は

変わらないのですから、その気持ちや考えを支える体そのものの状態を少し変え

たりしてバランスを取っていました。

来週から始まるの山谷佑介さんの写真展が夜の家を撮った物でした。

3月からイニュニックで働き出した松本孝一君も写真をやっていて来週

から新宿のギャラリーで個展を開くそうで、やはり夜の写真だそうです。

目が毒されているのでしたら、目にブレーキを掛ける。制限を掛ける。

すると見えなかったものが見えてくるのかもしれません。

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山谷佑介&松川朋奈+沢渡朔

2016年6月4日~7月2日 11:00~19:00(日月休)

オープニングレセプション:6月4日(土)18:00~20:00

ユカ・ツルノ・ギャラリー

東京都江東区東雲2-9-13-2F

TEL:03-3520-1700

www.yukaturuno.com

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