春画展
2015 年 10 月 27 日 火曜日目白台 永青文庫
明治の初めにイギリスに占領されたときに獲られた浮世絵春画の
里帰り。他にも全国の名品が一堂に会します。11月1日までが
前期の展示。11月3日から後期の展示が12月23日まで。
永青文庫 目白台の和敬塾隣にある4階建ての小さな美術館。
前は芭蕉の蕉雨園。木立に囲まれた古い洋館です。
着物を着ていくと入場料1500円が800円になります。
土日は朝から満員電車のようにぎゅうぎゅうです。
ぎゅうぎゅうの間合いとは、喧嘩かセックスの距離です。
我々が行っているときも初老の男性と中年の女性がどなり合いの
喧嘩していました。「並んでいるんだ、割り込むな」
「美術はそれぞれ気に入ったものを気ままに見るもんです!」
完全に興奮してしまっています。だってあの間合いで見ているのが
そのものズバリの「猥画」ですから。若い綺麗な娘さんも沢山います。
綺麗に見えること自体ですでに私もその毒気に当てられているのでしょうが、
若い娘さんと頬近づけながらあの絵を見るのはそれは大層楽しい時間です。
歌麿が素晴らしかった。
図録 4000円 コデックス製本 糸かがり
去年からフランスの出版社の企画で立ち上がった写真集が和綴じ本
だったのですが、今回のこの春画展に併せてなのか、急に動き始めました。
納期も決まって束見本、色校正等、超特急で動き始めたのですが、何と何と
当てにしていた和綴じ製本屋さんが、やはり急に動き出した、北斎の浮世絵の
和綴じ本の制作で4か月先まで一杯だという話で慌てふためいております。
出来ることはこちらでやるという事で、何とか間に合いそうです。
春画、浮世絵、江戸文化。色々なものが繋がりながら動き出します。