別府鉄輪温泉
2015 年 1 月 9 日 金曜日正月休みが今回、通常より長かったので、あこがれの別府温泉に
投宿しました。元々は母の実家の亡くなった源平おじさんのことを
思い出しての成り行きでした。10月に赤瀬川原平さんが亡くなって
何故か竹田が気になるようになって、考え出したら矢も楯もたまらず
会いたくなりとにかく一回ちゃんと、文子おばさんに挨拶しなければ
と考えたのでした。おじさん、おばさんの家を3軒廻ったけど、みんな
涙ぐんでいます。私との関係は、葬式ぐらいで少し顔を合わせた位
なので、私自身ではないな、と想像つきます。多分私の中に父や母を
見ているのでしょう。「あんたぁ、声もお父さんそっくりになったなぁ」
とも言われました。血というのはいろんなものを引きずっています。
私自身だっておじさんおばさんの中に母を見ている。
7年前に葬式で、初めてたくさんのいとこたちに会いました。
みんな、にこにこ笑いながら挨拶してくれる、これもやはり両親が
残した印なんだなと思いました。
昔はこの血が鬱陶しいかった。いやでいやでしょうがなかった。
19の時、「家族解散しようや」と父にいうたことあります。不良息子でした。
20代の時も友情だけで全然、オーケーだと思っていた。
変わるもんです。
さてさて、鉄輪温泉。ここは、ばあちゃんと爺さんが、戦時中北九州から
疎開に来ていたところです。鉄輪の事は良く聞いていたので、一度
どうしても来たかった。藤原新也さんも旅館が行き詰ったときここに
経済疎開されたそうです。お風呂で話す人も北九州の人が多いです。
ココは戦時中大陸から引き揚げてきた傷病兵が直接、湯治に送り込まれる
ところだったようです。なぜここなのか?多分それはお湯です。
お湯が柔らかい。こんなに優しいお湯につかったのは、初めてです。
皮膚が爛れたり、裂けたりした肌は、刺激が強いと耐えられないのでしょう。
絶妙な湯加減と柔らかなお湯。私は結構感動しました。そういう街だから
多分伝統的にみんな優しい。今回、素泊まりの「みかさ屋」さんに泊まりました。
ココは良いですよう、安くてほったらかし、何でも自由にやらせてくれます。
うちのばか嫁、調子に乗って部屋の鍵まで持ってきちゃった。一昨日、
コートの中から出て来て慌てて宅急便で送ったようです。
ロシアやフランスの学生さんなんかが団体で泊ることがあるとブログに
書いてあったので凄く期待して来たのですが、今回はいらっしゃらなかった
残念。別府は輪行で自転車持っていくのが楽しいです。車に自転車積んで