脊梁山脈
2014 年 1 月 25 日 土曜日23歳の終戦、東亜同文書院、戦後日本人引上げの対中国国民党との交渉係、
山の生き方、民族の流れなど、父と我が家系に多く共通する類似点などがあり
正月に勇んで読んだ本です。大佛次郎賞。でも、あまりいい印象は持たなかった。
株で大もうけした遊び人が、おきゃんなアメリカ風の美人と凛とした純日本風な
娘との間を揺れ動きながら、日本人の源流を辿っていくお話。木地師の一族が
天皇家の一族の支流だというのは、山に住む民の末裔としては納得がいかない。
でも菊の家紋があったというのは事実なのでしょうね?日本の歴史の古いところは
真面目に勉強してこなかったので、人の名前を見ただけでは、その人が渡来系の
人なのか縄文系の人なのかよく分かりません。芯の形が少しゆるいせいか物語の
推進力が弱いというか、気持ちが乗っていかない。歴史のところ勉強しないと
理解しきれないので少し不完全燃焼です。