神田 藪蕎麦

2013 年 2 月 20 日 水曜日

太ももより低い座卓。平べったいおちょこ。

鼻声で迎えてくれる「いらっしゃーーーいぃ」

20年ぐらい前に母が上京した時に一回だけ訪問したことがあります。

かまぼこや卵焼きで酒飲むのを知ったり、店の人が鼻声で喋るのを

聞いたり、「おーぉ、これが江戸っこの文化なのか」と驚いた。

おっかさんは、鼻声を聞くたびににやにやしておりました。

火事で少し焼けたようですが、修繕出来たらまた行きたい。

3月はそばが一番おいしくなる時期だそうです。割と有名なのが

新そばが取れる10月、11月だそうですが、4,5か月置いた3月が

一番熟成されておいしくなる時期だそうです。自慢できるほどの

蕎麦喰いでは無いですが、荻窪の「本村庵」で蕎麦というものに出会って

目白の「翁」や美味いと言われた店にはよく行きました。ただ、私はそばを

かえしの中にどっぷりつけてわしわし食べるので、ほとんどの店でいやーな

顔されます。多分ほんとのそばの味を理解してはいないのでしょう。

だけど、蕎麦屋のストイックな雰囲気は好きなのです。すぐばれてしまう

お里であるにしてもです。

フォトレタッチ

2013 年 2 月 9 日 土曜日

ニューヨークの出版社、ダシュウッド・ブックスからの依頼で進行しておりました

尾仲浩二さんの写真集の色校の打ち合わせ。OKを頂きましていよいよ

スキャニング、レタッチ進行です。尾仲さんの紙焼きは暗くわざとあまく仕上げて

あるので製版は、とても難しいです。最高レベルの難易度かもしれません。

でも、これをちゃんと仕上げることが出来れば、もう後はどんな仕事でも

自信を持って受けることが出来ると思います。イニュニックの製版職人、

小泉氏は凸版さんの特別チームに負けていないのではないかと考えたり

しますが、まあ、前回の「SLOW BOAT」のお手本があったから出来たことで

あんまり自慢にはならないかもしれません。それでもたくさんの試験印刷の過程を

見てきて、指示通りに仕上げてくる腕は大したものだと社員ながら頼もしく思いました。

フォトショップで写真を自在に修正できるようになりましたが、印刷の仕上がりに

満足される写真家の方はそれほど多くないと思います。

写真の仕上がりは、ほとんどフォトレタッチで決まりますが、すべての環境、

モニター、プリンター、色校正、最終印刷、このすべての違う色がら、グレー

スケールを統一して色、濃度管理を行えているのは、印刷屋の製版部のみです。

レタッチ職人は、膨大な数の経験でほとんどご希望通りの写真に仕上げる技術を

持っています。カラーはある程度こなせたとしても、モノクロまたはダブルトーン

などは、経験がないととても難しい作業になります。

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