年越し

2012 年 12 月 31 日 月曜日

去年に引き続き今年も東京の年越し。

今日は、吉田ルイさんと年越し。家を片付けながらテレビの

吉田さんに舌づつみを打ちながら、少しづつ酩訂の年越しに

分け入ります。新年を迎えると鬼子母神に初もうで。

仕事納め

2012 年 12 月 30 日 日曜日

先週 リョウビの菊4の4色機を出しました。シンガポールで

第2の稼働が始まります。オンデマンド印刷機を導入してから

あまり廻らなくなってしまいました。年賀状のオフセット印刷は

今年が最後。来年からはオンデマンド機での対応になります。

毎年、11月、12月は年賀状を印刷していましたが、オンデマンド機を

導入してから刷り上がりに不満を感じていました。

お年玉付き年賀状は非塗工紙のためオフで印刷すると紙の中に

インキが染み込んでしまい、色が褪せた感じになります。その点

オンデマンド機で印刷するとトナーが紙の表面で固まりますので

鮮やかな発色で仕上がります。11月に導入したオンデマンド機は

特別鮮やかなトナーを使用しておりますので、特に華やかな印象に

なります。

今日は、コモリ A-37 全版4色機の搬入です。

ハイブリットUV 速乾タイプの印刷機です。印刷してすぐに

製本工程に回せます。傷がつかない。パウダーがいらない。

ヴァンヌーボなどのラフグロス紙がすぐに後工程に回せるのが

最大の長所です。私が強力に推薦しております嵩高微塗工紙も

すぐ乾いて出てきます。

今年は第2工場を作ったり、両面機やオンデマンド機をすべて

入れ替えたり攻めに攻めた1年でした。

来年は、もっともっとお客様のおそばで一番お役にたてる印刷屋を

目指します。

本年のご愛顧 誠にありがとうございました。

来年も倍旧のお引き立て心よりお願い申し上げます。

忘れられた人々

2012 年 12 月 3 日 月曜日

1950年 メキシコ製作 ルイス・ブニュエル「忘れられた人々」

メキシコシティの底辺で生きる「忘れられた人々」を無慈悲に

冷酷に活写した傑作。最近たまたま、DVDを衝動買いしてしまい

久しぶりに見たのですが、何と牧歌的なことか1950年のメキシコには

まだ純粋に善悪の線引きがしっかりなされているように思います。

現在はもっと悪魔的に残酷で寂しく冷たいものになり果てている。

ハイポのことをずっと考えていると「善人なおもて往生す。まして

悪人おや」の親鸞を思います。悪の権化のハイポこそ成仏して

ほしい。でなければ救いがない。これだけ必死に生きているのですから。

スズキ サト 陶器展

2012 年 12 月 2 日 日曜日

ギャラリー上り屋敷

2012年12月3日(月)~12月8日(土) 13:00~17:00

豊島区西池袋2-32-6 TEL  080-4459-5500

スズキ サトさん 金沢の陶器作家の方です。

会期中はいろりカフェのコーヒーとかいじゅう屋のパンが

召し上がれます。

モノクロ写真

2012 年 12 月 1 日 土曜日

尾仲浩二氏のモノクロ写真集 「slow boat」

モノクロ写真の製版技術で四苦八苦しております。

家からモノクロ写真集を持って来て、それぞれどのような製版を

しているのか、100倍のルーペで毎晩研究しております。

尾仲さんのslow boatは凸版さん専門家チームが特別に

製版したもので、独特の製版をしています。墨とグレーの

2色刷りです。日本の田舎町のノスタルジックな雰囲気を

独特な空気感に作り上げています。晴れている空にシャドウが

入っているのに道路の縁石は真っ白なハイライト。

全体的に中間から明るい部分にたくさんグレーが入っています。

でもとても効果的に時代のざらつきのようなものが出ています。

これこそ、印刷屋の仕事だと思います。

実は現在モノクロ製版の校正を見ていただいてから仕事をお受け

するかどうかの試験を受けることになっております。

会社の書棚にこの本が好きで飾ってあるのですが、うちに

お出でになる方は森山さんと関係ある方がとても多いようです。

福山えみさんの「月がついてくる」は私のとても好きな写真集の

一つです。すべての写真が塀越し、格子越し、金網越し、必ず

何かの物陰から撮られています。近づくのが怖い異邦人の

ようですが、私には6歳で亡くなった姉のことを想起させます。

そして人が誰も写っていない。これはひょっとして私かもしれ

ませんが、とにかく向こうが怖いのか、懐かしいのか、この距離が

とてももどかしいのですが、気持ちを小さく揺さぶります。

上へ