江戸木遣りと初山獅子舞
2012 年 11 月 7 日 水曜日初山獅子舞(川崎)
川崎の矢沢氏に誘われて11月3日の明治神宮参拝。
矢沢さんの地元の初山獅子舞の奉納を見学。江戸前期から続くもの。
振付が地味だからよさこいみたいにもう少し派手にした方が良いのでは
と言いたくなるような地味さ。神事だからそこは変えられないそうです。
この後の後半の余興の部分はいかさま師が出たり、色っぽい動作も
出てきたりするのですが、舞っているのが中学生なのでとても嫌がり
後半部分の伝承は風前のともしびだそうです。
江戸木遣り 奉納
総勢200人位の鳶の人たち。低く静かに木遣り唄を吟じ
ながらそぞろ歩く。
半纏の袖から出た腕に目をやりましたが、入れ墨は見えなかった。
その前の週に新宿のオペラシティで行われていた「写真力 篠山紀信展」
で印象的だったのが、豊島園のプールの写真。プールの全景を撮っている
のですがそこに蠢く若い男女の欲望が見事に写し取られている。
そしてその横に展示してあったのがオドロオドロシイ全身刺青の男たち。
鳶の人たちか、やくざの人たちか、趣味の人たちかは不明ですが、その
写真を見ながら、17歳のころの強烈な記憶を思い出していました。
君津の新日鉄の溶鉱炉の現場でアルバイトしていたとき、隣の飯場にいた
鳶の人たちと仕事上がりの風呂に入ったことがあります。全部で30人ぐらい
人たちだったけど、ほとんど全員が、二の腕から足首まで全身に刺青を
入れているのです。銭湯ぐらいの大きさの風呂にびっしりそんな人たちばかり。
私は、間違えて入ったのだと思いますが、頭がくらくらするような強烈な体験
でした。風呂に入る前にその方たちを見たときはずいぶん精悍な雰囲気を
漂わせた会社だなと思っていたのです。昔は鳶の人たちは普通に刺青を
入れていたのでしょうが、今はほとんどいれていないような気がします。
橋本さんが東京の公務員に刺青検査したらどうなるのか?大阪の件で
東京の人たちはひやひやしていたのかどうかは判りませんが、やはりもう
無くなっていく文化なのでしょうね。