この一冊

2011 年 2 月 1 日 火曜日

「今までで読んだ本で一番面白かった本はなんですか?」

暮にある方に聞かれました。その時々のはまり方でその時は

最高に面白いと思っていても後になってみるとそうでもなく、

あれこれ考えた挙句答えたのが「般若心経」。

その時はあまり深く考えないで内容の話ばかりしてしまいましたが

よくよく考えればおかしな話です。「般若心経」は本ではありません。

262文字のお経です。サンスクリット語の音読みに漢字を当て嵌めた

モノですから漢字の意味があるようで、無い漢字もあります。

正確には高神覚昇さんの「般若心経入門」。二十歳頃に読んだ本ですが、

モノの生業とことの成行きが、平易な言葉で書かれていました。

この世の中の真理が書かれているようにも思いました。

あらゆるものが「空」じゃもの。

この本のおかげであまり悩まなくなったように思います。

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