テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ
テュリャテュリャテュリャテュリャリャリャー
日曜日に市場に出かけ 糸と麻を買ってきた
月曜日にお風呂を焚いて
火曜日にお風呂に入り
水曜日に友達が来て
木曜日に送っていった
金曜日に糸巻きもせず
土曜日はおしゃべりばかり
恋人よこれが私の一週間の仕事です
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ
テュリャテュリャテュリャテュリャリャリャー
久々に腹もちのするどっしりとした小説を読みました。
シベリヤ抑留と共産党と戦前の軍事体制の話。
私はシベリヤ抑留と云うのは、そこを開墾させながら洗脳と順化を主な目的とする
ロシアの日本人に対する共産化の施策だったと思い込んでいました。
いやいやとんでもない、日本人捕虜60万人、ドイツ人捕虜、イタリヤ人捕虜を
留め置いて、戦争で荒廃したロシア国土をきれいに整備させていたなんて、ほんと
呆れてしまう。戦争が終わって旧関東軍の階級制度は無くなってしまったのに
体制を維持したまま将校や下士官たちに部下を統率させる。これも非常に
頭のいいやり方だと思います。歴史のおさらいをしながら、人間のおかしみや
狡さ汚さを取り交ぜ、大活劇に仕立てています。
終盤、物語は、マリア・ワシーリエヴナの若い芽に人間の生命の躍動感を
見事に活写しながらフィナーレを迎えます。
この膨大な陰謀と策略に満ちた暗黒の世界史をその一本の芽に収斂させて
しまうのですか?。 ・・・・・・・・・・・。
でもだから、井上ひさしさんは、凄いのかもしれません。
どんな崇高な大義や正義を掲げて国を作っても、権力者や、為政者になったとたん
何もしなくなる。
テュリャテュリャテュリャテュリャテュリャテュリャリャ
テュリャテュリャテュリャテュリャリャリャー