365歩の街5
2008 年 9 月 3 日 水曜日お墓の後ろに設えられた郵便受け、どうしても気になります。
郵便は、配達されているのか?
また配達された郵便は、どのように取り出され読まれているのか?
自宅に帰る途中、少し腰を落ち着けて観察してみました。
白いゆらゆらしたものが、現れるのか、それとも具体的にこの墓を供養している総領息子が現れるのか、何はともあれ決定的な瞬間をカメラに納めなくてはなりません。
カメラのファインダー越しにじっと、墓から現れるものを待ちます。
いつの間にか、静かに泣いていたコウロギや鈴虫たちの鳴き声が止んでいます。
後ろを通り過ぎて行った若い二人連れの女のほうが少し離れたところで
「何あれ」と囁きます。注意がそがれた瞬間何かが動いたような気がします。
「あっ!」 パチリ。