「こうしぇなあかんゆうことないんよ」

2007 年 7 月 8 日 日曜日

映画「もがりの森」を観て来ました。

また「分け入っても分け入っても青い山」が出てきました。もがりの森は、転生の森でもあり、生殖の森でもあるように感じました。

認知症を、人が壊れてゆく様ととらえるとそこには何も無いけど、逆にいらないものを削ぎ落して行くという風にみると、人のホントウの姿が表われてくるように感じます。

いろんな思いをもって生を紡いでいくのが人生だけど、開かれた拘りと袋小路の拘りがあるようにも思います。「こうしぇなあかんゆうことないんよ。」介護の話だけではないように思いました。

この映画には久しぶりに、心があわだつような感じがしました。傑作だと思います。

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