今さら言えない小さな秘密

2019 年 7 月 3 日 水曜日

9月にシネスイッチ銀座で公開される映画の試写会に行って来ました。

12分前に余裕でシネスイッチ銀座に着いてさて何処だろうと考えて

ハタと思いだしました。「ここじゃない!」松竹試写室です。マップ

で調べると12分かかります。歌舞伎座の斜め前の松竹本社です。走

りました。ハァハァ、よたよた、やっとたどり着いたが3分過ぎ、ト

イレに行きたいと5分過ぎ、待っててくれました。でもその待ってい

る時間に丁度、会社の扉が開いて山田洋次監督が出てこられました。

寅さんの新作の打ち合わせだなと思いました。ここで「寅さん」が

頭に入った状態で映画を観始める事になる訳です。

フランスの絵本作家ジャン=ジャック・サンぺの作品と「アメリ」の

脚本家が送るプロヴァンスの小さな村で引き起こされる、コメディタ

ッチの大人の童話。40年以上、自転車に乗れない事を秘密にし続け

てきた自転車修理工、タビュランの人生賛歌。最後にポロリと涙も

あるけど、これはフランスの「寅さん」の話だなと思いました。

自転車が大好きなんだけど自転車に乗れないタビュラン。美しいご

婦人が大好きなんだけど美しいご婦人に圧し掛かれない寅さん。

「お兄ちゃん、如何して行かないの!」と何度、云われた事でしょう?

駄目だ駄目だ、寅さんの話になり始めている。幼なじみの奥さんと

タビュランとの愛を主軸に写真家との友情を絡ませながら心温まる

ストーリーが続くけど、誰にでもある小さな秘密が人生のスパイスに

なっている事を今さらながら気づかせてくれる。勇気や努力や献身、

誰かを愛し続けるための弛まない持続の源はその様なとこに在る様な

気がします。9月に公開、夏に始まった恋はこの映画が後押しして呉

れるでしょう。

デザインのひきだし 活版

2019 年 7 月 3 日 水曜日

デザインのひきだし、編集部の方が取材にみえました。お土産に

「デザインのひきだし37号活版・凸版」を頂きました。6月に出て

まだ買っていなかったので助かりました。現時点での活版のあれこれが

大体網羅されています。浅草に4/6半切機の現役がまだ動いている事を

知りました。しかし、これから何年かのちに何社残っているかは、解り

ません。何処もとてもご高齢だと云う事です。私も機械を動かすことは

出来ると思いますが、活版の命「活字の組版」を覚える事は先ず出来な

いだろうなと思います。去年から活版印刷に力を入れ始めていた処に力

強い援軍が現われてくれました。

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