八丈島

2018 年 1 月 8 日 月曜日

八丈島の地熱発電館によると八丈富士は出来たのが

1万年前でまだ出来立てのほやほやの活火山。

流人の島のイメージがありますが、縄文の時代から

色んな国の人々が住み着いていたそうで、大岡越前や

鬼平犯科帳でよく言われていた島帰り、八丈島遠島申しつけ

などは、江戸期後期の話で基本的に政治犯、朝敵が送られた

島のようです。島には五つの集落があり、八丈送りになった

罪人はそれぞれの島に預けられ、村人として普通に仕事を宛が

われて普通に生活したようです。学識のある政治犯はいろんな

知識を島にもたらす稀人として尊敬を集めますが、さほどの

学識のない罪人はどんどん地位は下がっていき、下働きに落ちて

行きます。昔から旅人がメディアでした。新しい生きる知恵は

閉ざされた空間に新たな生命力をもたらす。島を出ていく人が

いる一方で入ってくる人も多い。特産品は「ロべ」一枚30円

から60円。ヤシの葉の少し短いもので花束の飾りつけに使い

ます。国内シェア90%。年寄りの小遣い稼ぎのようなものに

なっているそうですが、10万から20万稼ぐ人もいるようで

総じて老人は裕福だということです。何といってもここは東京都、

他の県に比べると圧倒的に予算があります。亜熱帯気候と言いな

がら風がよく吹くので夏は割と涼しいし、冬も風のせいで東京と

変わりません。温泉と魚と風が美味しいかな。全島一周が山手線と

同じぐらいなのですが高低差がすごいので、一周するのは簡単では

ありません。フェリー2等客室で8千円と少し。観光地としての

必死感がない緩さが気持ちいい。観光客はほとんど日本人しか

いないので、今が最後の日本の秘境といえるかも知れません。

 

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