食べる通信

2016 年 12 月 22 日 木曜日

馬喰の純一さんが育てる黒毛和牛です。牛肉は美味いですね。とっても好きなのに

屠畜も肥育も繁殖も知らない。牛が大好き、勉強になります。

最後のページの「ほどほどなるままに」のコラムで少し衝撃的な事が書かれていました。

岩手県の久慈東高校で出前授業をしたそうです。あのじぇっじぇっじぇっの久慈だと

思います。久慈東高校は、農業高校と水産高校と商業高校が統合して出来た学校

なので、農業科や水産科、土木科などがあると思います。高橋編集長、一次産業の

素晴らしさを滔々と謳い上げ最後に農家か漁師になりたい人と挙手を求めたら、

なんと誰も手を上げなかったそうです。

AIで世界中で仕事が無くなっていき、こころの平穏や充足が第一義の価値観になった

とき、あらゆる業種は消えていきます。そこでは労働や生産やお金の価値などがすごい

勢いで縮小していきます。しかし食べ物だけは不足する世界になるのだと思います。

世界中で人口抑制政策が採られ始めたのは、AIやロボットやネットが人間を越えたから。

人口の多い国家は、それだけで、経済指数にしろ、武力にしろ力に生り得ました。

しかし、今は社会保障費だけが負担になり、国民がお荷物になる時代になっているの

です。中国や東南アジアの安い労働力が意味を持っているのは、この先暫くの事で、

そのうちに大きく衰退するでしょう。

日本は、島国で小さな運び屋さんが食料を持ってこれる環境にありません。

商社が仕切ります。日本の自給率が20%切ったら、食糧費は大幅に上がるでしょう。

大地に根を張る第一次産業は、いのちを保つ食料の保障だけではありません。

自然と地域と支え合い、身体と心の繋がりが豊かな人間社会の安心を形作る。

安心が人生を面白くして、楽しい地域社会を作り、より創造的な生が全うできるのです。

それが一番大きい。そこにネットの繋がりがあり、AIやロボットが労働を軽減して

いければ、より豊かな地域社会が完成します。ただ黙って自分たちの仕事場が

無くなるのを見ているのでは駄目でしょう。今真綿で首を絞めるように少しづつ

少しづつ、我々人間の価値が貶められて行っているのは確かです。

闘う土俵を変える。いのちの現場を変える。高橋さんが云うのはそこだと思います。

奈良食べる通信さんのデザインは、毎回工夫していて拝見するのがいつも楽しみです。

今回は、古代米。稲穂と白い大きな空と低めの所に朝日が差してタイトルが赤と来て、

場所が明日香村です。日本を前面に出したデザインです。

でも、古代米は、白ではないのですよね。赤か黒か緑なのです。一時期友人に貰って

食べていました。今の品種改良した白米に比べても十分美味しいですが、

いにしえの人々と身体の感覚が繋がった感じがして、ココロも嬉しかった。

四国食べる通信が入稿してくる前日のことです。週末に銀座で4人で会食する

予定があってなんとなくおでん屋を検索していたのです。良さそうだなと思ったのが

「おでん俺のだし」面白そうな名前だなと見ていたら、俺シリーズのチェーン店だった

のです。危ない、危ない。そこで私の頭の中に「だし」がしっかりインプットされて

しまったのでした。四国で「だし」と云えばかつお節。今回は土佐清水、新谷さんの

「宗田節」 他にも讃岐のイリコ。伊予の干し椎茸。阿波の干し海老など。

四国食べる通信は今号をもって1年間、休刊となります。

次回は2018年春ごろの再スタート。紙面一新満を持しての復刊です。

上へ