貰うのですか?

2016 年 10 月 29 日 土曜日

スプリングスティーンの自伝「ボーン・トゥ・ラン」の中で、

フランクシナトラの80歳の誕生会に呼ばれたときにボブ・ディランも

来ていたそうです。「沢山の大物ミュージシャンたちと一緒に歌ったのは

いい思い出だ」等と書いてあるのを読んで少しがっかりしました。

しかし考えてみれば、我々はある意味、歌の内容やパフォーマンスから

スターを神格化してしまう傾向がありますが、みんな一様にシナトラと同じ、

ショービジネスのタレントです。どのように観客を酔わせるかは、それぞれの

テクニックにすぎません。文学でも音楽でも売れるためには良い言葉や

気持ちの良いイメージを綴らなければなりません。しかし、それが本心で

言行一致しているかと云えば、なかなかそのような人はいないと思います。

私は、ほとんど洋楽しか聞かないのですが、実は英語が判らないし、和訳を

読むようなことをしないので、何を歌っているか知らないのです。

それで40年間ずっと洋楽ばかり聴いて来ています。ただ単に、ボイスとして。

私にとっては音楽とはそういうものなんです。心に響く言葉が欲しければ本を

読みます。受賞の時は単純に喜んだのですが、あれから色んなサイトで過去の

あれやこれやを知ってしまいました。92年の「ボブ・ディラン30周年記念コンサート」

のアイルランドのアーティスト、シネイド・オコナーの件。12年のオバマから貰う大統領

自由勲章受章の姿。ボブ・ディラン、下手売ったなと思います。

イメージ戦略失敗している。ノーベル賞貰たら駄目でしょう。

風に吹かれるのはええけど、あれは爆風で出来ています。

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