蟻の足 自転車の足

2011 年 5 月 27 日 金曜日

熊谷守一さんの本を人からもらって読んでいたら、蟻を観察し続けて解ったのは

蟻は必ず左の2番目の足から歩き始めると云う記述。あんなに忙しなく動く蟻の

軍隊の中から一つの法則を発見するなんて、画家の観察眼と云うのは、恐ろしい

モノだなと思います。蟻は胴体から8本の触覚やら手足を伸ばしていますが、

よくよく考えてみたら、最初の2本は触覚です。そして次の2本は手です。

口と手を使って自分の体の何十倍もの大きな獲物を運んで行くのですから、

やはり前2本と後ろ4本は、明確に手と足に分かれています。

で2番目と云うのは何となくわかりましたが、左と云うのが判りません。

地球の自転に関係あるのか。どうなのか。

先日の夜、池袋のドンキホーテの前に男子高校生が30人ぐらい寄り集まって、

喋りあっていました。その中に5人ぐらい片方のズボンをたくし上げている者が

います。たぶん自転車乗りを気取っているのでしょう。何となく微笑ましい。

まだ買って貰えないのだけど気持ちだけは前のめりで満々の自転車乗りなのです。

基本たくし上げるのは右側です。自転車の右側にギアがあるためそのままでは、

ズボンが引っかかってしまいます。靴下の中に入れる、専用のベルトを巻く、

ズボンをたくし上げる。年代別にやり方が異なります。

5人の中に一人だけ左側を上げている子がいました。

「オイオイそっちじゃないぞ」と突っ込みを入れたくなったけど、冷静に考えたら

今時の子は十分わかってやっているんですよね。

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