粗大ゴミ

2006 年 6 月 26 日 月曜日

あるお宅の玄関先に、出されていたローラースケートとヘルメット。ちゃんと一枚一枚に、粗大ゴミのシールが貼ってあります。律儀で細やかな性格の方なのでしょう。私だったら燃えないゴミで出してしまいそうな大きさですが…。ローラースケートで思い出すのは、30年ぐらい前に東京12チャンネル(関西ではサンテレビ)で放送していた「日米対抗ローラーゲーム」です。日本チーム5人とアメリカチーム5人で殴り合ったり、蹴り合ったりしながらトラックをぐるぐる廻る競技でした。そのアクティヴな格闘スポーツと律儀な細やかなさが歳月を感じさせる状景かなと写真を撮ってみました。しかし、よく写真を見てみると、スケートはインラインスケートです。これは、もう少し最近のものですね。ということは、これはご自身のものではなくて、もう家を出て行ってしまった子供たちの物なのでしょうか?子供と過ごした時間の大きさが、こんなちっちゃな物を粗大ゴミにしてしまったのでしょう。大切な思い出の品々に込められた気持ちが現れているようです。でも「かたづける」という行為には、いろんな寂しさがつきまといます。

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