猫の開花

2006 年 3 月 4 日 土曜日

「猫の恋」 春の季題

早春 猫のさかるのをいふ。真の闇夜や、白梅匂う園生、おぼろ月夜の垣根などを、物狂おしく鳴き立てて妻恋ふ猫が往き来をする。その頃の猫は、人を怖れず、雨風に怯えず、碌碌家にも落ち着かず、夜昼となく牝を恋ひ歩き、食事もろくに摂らない。そして、一週間も、十日もの後、憔悴して帰って来る。

「猫の恋 やむとき閨の 朧月」 芭蕉(虚子の新歳時記より)

猫柳と煙突。毎朝、見上げる猫柳。日に日に猫たちは、大きくなって来ています。猫の開花ももうすぐでしょう。

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